形成外科は主に手術をもちいて機能回復と生活の質の向上を目的とした診療科です。形成外科の領域はおおまかに3つに分けることができます。
1.生まれつきの奇型やあざなどをなおすこと
2.ケガや癌などの手術によって失われた機能や外観をとりもどすこと(再建外科)
3.これらの技術を用いてより美しさを追求したり老化に対抗したりすること(美容外科)
※当院では1と2を中心に診療をおこなっています。美容外科は原則として行っておりません。
具体的には、次のような疾患で当科を受診される方が多いようです。
生まれつきのあざ、多合趾症、先天性の耳の変形(副耳、埋没耳、折れ耳など)、きずあとの修正、ケロイドの治療、やけどのあとのひきつれの修正、陥入爪、眼瞼下垂、顔面骨骨折、顔面などの腫瘤の切除、外科と協力した乳房再建術、耳鼻科と協力した頭頸部再建術、潰瘍や褥瘡の治療。
当院でよくみられる治療について説明します。
レーザー治療をおこなうと魔法のようにきれいに消えてなくなるとお考えの方が多いようですが、これは間違いです。レーザー治療は、効果のある場合とない場合があります。また疾患によっては一度消えても再発する場合もあります。ほかに注意点として、レーザー治療を受けた場合は原則として約半年間は必ず日焼け防止に努めてください。こうしないと日焼けのあとが残ってかえってシミになってしまいます。
<当院に設置されているレーザーとその適応例>
| ルビーレーザー | |
|---|---|
| 扁平母斑 | うす茶色のあざです。ただしいったん消失しても再発してくる例が多いようです。 |
| 老人性色素斑 | 一般的にシミといわれるものには何種類かのものがあります。このなかで老人性色素斑にはこのレーザーは有効な場合が多いようです。(自費診療) |
| Qスィッチルビーレーザー | |
|---|---|
| 太田母斑 | 顔面(目の周りが多い)の青黒いあざです。何度かレーザーを繰り返し照射するとかなりきれいになる場合が多いようです。 |
| 異所性蒙古斑 | 蒙古斑がおしりではない部分にできるものです。レーザーでかなりうすくなります。 |
| 刺 青 | 原則的には刺青の治療はお断りいたしております。 |
| 炭酸ガスレーザー | |
|---|---|
| 小腫瘤やいぼなどの治療にもちいます。 |
※赤あざ(血管腫)に有効なレーザーは当院にはありません。
爪の端が指にくいこんで痛みが生じたり、膿んでしまったりすることを陥入爪といいます。当院ではフェノール法という方法で治療しています。その他の方法は行っていません。(超弾性ワイヤー、形状記憶合金をもちいた治療など)この方法は、利点として、術後の痛みが少ない。通院の回数がすくない。術翌日からシャワーが使える。欠点としてごくまれに陥入爪が再発することがあげられます。
ホクロをとってほしいと来院される方がたくさんみえます。これらのすべてがホクロではありません。なかには皮膚癌だった方もみえます。このため当院では原則的に病理検査をお勧めしています。ホクロはレーザーで跡形もなくきれいになると考えている方が多いのですが、あり得ない話です。(少なからず傷痕は残ります。小さな傷痕はほとんど目立たなくなりますが)また、皮膚癌との鑑別が難しい場合はレーザーなどで焼いてしまうことは、非常にあぶないことです。小腫瘤の手術は患者さんの希望や腫瘍の性状、場所などを考慮してよりよい方法をお勧めいたしますが、最終的にはご自身で手術方法を判断していただきます。
最近、まぶたがさがってきて物が見えにくいという症状はありませんか?さまざまな原因でこのような症状を訴える方が多いようです。多くは加齢によるものですが、コンタクトレンズの刺激や花粉症などで目をこする機会が多い方もこのような症状を訴えられます。これらの症状は日帰り手術でなおすことができます。詳しいことは外来でお尋ねください。
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